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イナレムの撥水はニクワックスで"ほぼ"戻った
ワークマンのイナレム・レインジャケットを、NIKWAX(ニクワックス)の撥水剤でメンテナンスしました。
結論から言うと、袖と身頃の撥水はほぼ回復しました。
シャワーで水をかけると、水玉ができてコロコロ転がります。 購入直後のような気持ちよさには届かないかもしれませんが、普段使いや軽い雨なら十分に実用的だと感じました。
ただし、肩だけは少し弱い仕上がりでした。
肩はザックのショルダーベルトが当たりやすく、雨も受けやすい場所です。もともと撥水が落ちやすい部位なので、ニクワックスを一度施工しただけでは、袖や身頃ほどきれいに戻らないこともありそうです。
この記事では、私が実際に行った手順と、やってみて分かった注意点をまとめます。

ニクワックス施工後、水がコロコロと撥水している
今回使ったもの
今回は、洗浄に NIKWAX Tech Wash (テックウォッシュ)、
撥水加工に NIKWAX TX.ダイレクト Wash-In(TX.ダイレクト) を使いました。
TX.ダイレクトは、ウェアを液に浸して使うタイプの撥水剤です。
全体をまとめて処理できるので、レインウェア全体の撥水を底上げしたいときに向いています。
施工条件
今回の条件は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | ワークマン イナレム・レインジャケット |
| 撥水剤 | TX.ダイレクト |
| 水量 | 4L |
| TX.ダイレクト | 50ml |
| 湯温 | 約32℃ |
| 浸け置き時間 | 約10分 |
| 乾燥 | ハンガー干し+サーキュレーター |
| 乾燥時間 | 約3時間 |
| 仕上げ | ドライヤー温風で表面を軽く均した |
作業中は手袋を使いました。
撥水剤が手に触れないようにというのもありますが、下洗い後の生地に皮脂を付けたくなかったためです。 せっかく洗ったあとに素手でベタベタ触ると、撥水の邪魔になりそうなので、ここは少し気を使いました。

ニクワックス施工中、手袋で皮脂を防ぐ
手洗い施工の流れ
大まかな流れは以下になります。
- テックウォッシュで下洗い
- 洗い桶にぬるま湯を入れる(4L、32℃)
- TX.ダイレクトを入れて混ぜる(50ml)
- イナレムを浸す
- 肩・袖・フードまで液が回るように動かす
- 10分ほど置く(途中、浸しムラが出ないようにイナレムを動かした)
- ハンガーにかけて送風+乾燥
- 完全に乾いたら、軽く温風を当てる
下洗いについては以下の記事も参考にしてください。
今回、4L・32℃のお湯に50mlで施工しました。
ジャケットだけなので施工はできましたが、レインウェア上下をゆったり浸すには少ないと思います。 次にやるなら、6〜8Lくらいの水量で、余裕を持って浸したいです。
水が少ないと、フードや肩が浮いたり、折れた部分に液が回りにくかったりします。 手洗いの場合は、濃さよりも「全体にムラなく行き渡ること」の方が大事だと感じました。
撥水テストの結果
完全に乾かしたあと、シャワーで簡単に撥水テストをしました。
結果は次のとおりです。
| 部位 | 結果 |
|---|---|
| 袖 | 良好。水玉ができて転がる |
| 身頃 | 良好。かなり撥水が戻った |
| 肩 | やや弱い。濡れ色が出やすい |
袖と身頃は、はっきり効果を感じました。
水をかけると生地表面で水玉になり、傾けると流れていきます。 撥水が落ちたレインウェア特有の「じわっと濡れ広がる感じ」は、改善しました。
一方で、肩は少し弱めでした。
まったく効いていないわけではありません。 ただ、袖や身頃と比べると、水玉の立ち方が弱く、濡れ色も出やすい印象でした。

室内干し後の撥水テスト、肩の撥水が弱い
肩だけ弱かった理由
肩はもともと撥水が落ちやすい場所で、メンテ前は完全に撥水が落ちていました。 撥水の効果が肩だけ弱かった原因としては2つの可能性がありそうです。
1. ハンガー干しで液が下に流れた可能性

ハンガー干し中に撥水剤が流れるイメージ図
今回は、浸け置き後にハンガー干しで乾燥させました。
乾くまでに時間がかかると、表面に残った液が下方向へ動く可能性があります。 その結果、肩の薬剤が薄くなり、身頃や裾側に寄ったのかもしれません。
あくまで仮説ですが、部屋干しで乾燥に時間がかかる場合は、気にした方がよさそうです。
2. 水量が少なく、肩まで均一に浸しにくかった
記録用に撮っていた動画を見直したところ、水量こそギリギリでしたが途中で肩が下側になるよう、たたみ直して浸しています。 なので、こちらの可能性は低そうです。
実用上はかなり改善
今回の仕上がりは、完璧ではないものの、 街で普段使いのレインウェアメンテナンスとしては、満足できる効果を感じました。
特に、袖と身頃の撥水が戻ったのは大きいです。 雨の日の買い物、ゴミ出し、軽い散歩、車への積み込み用レインウェアとしてなら、十分に使いやすくなりました。
肩の撥水が少し弱いとはいえ、実際の雨はシャワーより水圧が弱いことも多いです。 登山など外で長時間雨に打たれる用途なら慎重に見たいですが、日常使い中心なら「復活した」と言ってよい結果だと思います。
次は、こうしたい
今回の反省を踏まえ、次回のポイントを整理しました。
| 改善点 | 理由 |
|---|---|
| 水量を6〜8Lに増やす | ジャケット全体をゆったり浸すため |
| 施工中に何度か動かす | 肩・フード・袖口に液を回すため |
| 軽くタオルで水気を取る | 液だまりを減らすため |
| 乾燥中に向きを変える | 液剤の偏りを減らすため |
| 弱い場所はスプレー補修 | 撥水ムラにはスプレー型での対応が楽 |
とくに大事だと思ったのは、水量と乾燥です。
手洗い施工では、薬剤の量を増やすよりも、全体にムラなく行き渡らせること。 そして、乾燥中に液が偏らないようにすること。
この2つで仕上がりはかなり変わりそうです。
部分的な撥水にはSpray-On
(TX.ダイレクト)Wash-In型は、ウェア全体をまとめて撥水処理できるのがメリットです。
私のイナレムは撥水が完全に落ちていたので、全体を漬け置きできるTX.ダイレクトが効きました。
肩や袖など、部分的な撥水には噴霧式のSpray-On型が手軽でお勧めです。
| 状況 | 向いている方法 |
|---|---|
| 全体的に撥水が落ちている | Wash-In型 |
| 全体を手軽に処理したい | Wash-In型 |
| 部分的な撥水落ち | Spray-On型 |
| 裏地側に薬剤を付けたくない | Spray-On型 |

撥水ムラには使いかけの防水スプレーで対応
今回、肩回りの撥水は手元にあった防水スプレーで対応しました。 ただし、今後は環境面やウェアの素材表示を考慮すると、PFASフリー(フッ素フリー)の製品を選ぶなど、検討の必要性を感じています。
まとめ:イナレムの撥水メンテは試す価値あり
ワークマンのイナレム・レインジャケットに、TX.ダイレクトを手洗い施工しました。
結果は、袖と身頃は良好。肩だけ弱いという仕上がりです。
完璧な施工ではありませんでしたが、撥水はほぼ回復しました。 「最近イナレムの水弾きが悪くなってきた」という人なら、試す価値はあると思います。
ただし、家庭での手洗い施工では次の点に注意した方がよさそうです。
- 先に汚れを落とす
- 水量は少し多めにする
- 肩・フード・袖口まで液を回す
- 乾燥中のムラに気を付ける
- 肩だけ弱い場合はスプレー補修も考える
イナレムは手頃な価格のレインウェアですが、洗って撥水を足せば、まだまだ使えます。
撥水が落ちたからすぐ買い替えるのではなく、まずは一度メンテナンスしてみる。 その場合、ニクワックスは手軽で頼りになる製品だと感じました。
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